はじめに
この記事ではINDEX関数とMATCH関数の組み合わせで、表から値を検索して見つけた値から横方向へスライドした値を取得する、便利な使い方についてエクセル関数擬人化キャラクターを用いて説明します。
VLOOKUP関数にはできない、みつけた検索値の左側の値取得もできる便利な使い方ですので、是非マスターしましょう!
この記事ではエクセル関数のMATCH関数とINDEX関数の擬人化キャラクターが登場します。
過去の記事をご覧になっていない方は先にご覧頂くことをおすすめします。
検索値を縦方向に検索し、見つけた値から左にスライドした位置の値を取得する
INDEX、いる!?
いるよ。どうしたの?
また仕事を取られたわ・・・LOOKUP事務所の探偵よ。
VLOOKUPっていう優秀な関数らしいね。
そうなのよ・・・。
それで、なんとか確保してきた依頼がこれ。
・・・なるほど。
たしかに「検索値を縦方向に検索し、見つけた値から左にスライドした位置の値を取得する」だね。
VLOOKUPは見つけた値の左側に関する案件にはなぜか近寄らないみたいなのよ・・・。
お願いINDEX!私に協力して!!
わかってる。
いいよ、じゃあ方法を考えようか。
MATCH関数の役割、INDEXの役割
1列のセルから検索値を見つけて、上から何番目の位置にあるか調べるのはMATCHが得意だよね。
もちろん!なにせ名探偵だから!
うん、じゃあまずMATCHが調査、私がその調査結果を受け取るね。
ちなみに、今回のように私達エクセル関数が協力することを「ネストする」とか「入れ子にする」って言うんだって。
じゃあ今度値を持ってきて欲しいときは「ネストして!」ってお願いしたら良いのね?
[例で使用されている数式]
=INDEX(B3:B5,MATCH(F5,C3:C5,0),1)
セルG5に入る数式は
=INDEX(B3:B5,MATCH(F5,C3:C5,0),1)
ちょっと複雑になっちゃったわね・・・。
こういう時は図の計算過程にあるように一番内側にあるMATCHの仕事から考えると分かりやすくなるよ。
まず私がセル範囲C3:C5という縦1列のセル範囲から「バナナ」を探して上から何番目なのかを明らかにするのね。
おまじないの引数0もちゃんと唱えて・・・と。
今回の例だとセルC4にあるから、上から2番目よ!
うん、それで私はセル範囲B3:B5の中をMATCHが教えてくれた上から2番目、左から1番目と縦長の本棚を辿って・・・セルC4の値「B001」、見つけたよ。
ネストを関数ちゃんに置き換えるとこんな感じ
ありがとうINDEX!
・・・なんだかINDEXが探偵っぽくない?
ううん、最後に値やセル参照を返すのは私だけど、どこにあるのか分からない検索値を探し当てるのはMATCHだから、探偵はMATCHだよ。
そ、そうかな・・・??
えっと、パンケーキでも食べに行く?
うん。
・・・いいけど、そっちの依頼は?
あ、もう一件依頼があるのすっかり忘れてた・・・。
まとめ
今回はMATCH関数とINDEXと関数の組わせでリストから値を検索して見つけたセルから横にスライドした位置にある値を取得する数式について解説しました。
以前の記事でも取り上げましたがExcelのVLOOKUP関数では検索値の左側の値を取得することができません。
しかし、今回紹介したようにMATCHとINDEXとの組み合わせであれば左側でも問題なく値を取ってくることができます。
関数のネストについても初めてきちんと取り上げました。少しでも理解の助けになれば幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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コメント
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