はじめに
IF関数を使った条件分岐はマスターすると処理の幅がぐんと広がります。
もう何でもできちゃうと思えてきます。
そんなIF関数をさらに使いやすく、幅広く使えるようにしてくれるのがAND関数、OR関数です。
複数の条件式が返す真偽(TRUEとFALSE)の状態によって返す真偽が変わります。
この記事では擬人化キャラクターを用いて、AND関数の機能についてかんたんに解説します!
エクセル関数擬人化ANDちゃん
登場人物紹介
キュウです。
経理初心者、エクセルは学校で少し触ったことがある程度です。
早く知識を身に着けて役に立てるようになりたいです!
シノです。
簿記の資格を持っていて、経理歴数年程度です。
経理業務をやっている内に、エクセルに夢中になってしまいました!
おや、キュウさん浮かない顔をしていますね。
それが、IFちゃんに手伝ってもらって条件分岐をする数式には慣れてきたのですが、対応できない条件に直面してしまって…
なるほど、壁にぶつかるのは成長のチャンスですよ!
学ぶべきこととそれを活かして解決する問題が目の前にあるなんて、
絶好の機会ですからね!
な、なんとかなりそうですか?
ええ、もちろん!
IFちゃんの活躍の幅が更に広がる関数ちゃんたちを紹介する時が来たようですね!
「たち」…??
はい、ANDちゃんとORちゃんという名前です!
どちらについて知りたいですか??
え、え~~っと…
もちろん、どちらともですよね!
先にANDちゃんを紹介しますよ!!
あっ…はい!!
(久々の関数ちゃん紹介だからか、テンション高いような)
はじめまして、ANDです。
ORです。
ORちゃんも付いてきてくれたんですね!
私は引数として受け取った複数の条件すべてが真(TRUE)の時にだけ真を示す旗を上げます。
私は引数として受け取った複数の条件のいずれかが真(TRUE)なら真を示す旗を上げます。
似ているけど…ちょっと違う!?
わたしたちはそっくりな双子ですけど、ANDちゃんは判定が厳しいんですよ。
今日だって、空に雲が1つあるから出かけないって聞かなかったんですから。
それ、言わなくてよくないかな…?
まぁまぁ。 すべての条件が真のときに真を返すANDちゃんがどう活躍するのか、見てみましょう!
<例で使用している数式>
=AND(C4 >= 10, D4 <= 50, E4 = "あり")
これは製造IDごとにデータが入力された表ですね。
C列~E列のデータすべてが条件に合っていれば、その製造IDは合格のようです。
私は引数の条件式をすべてチェックします。
そして、チェックの結果すべてが真(TRUE)ならTRUE、そうでなく一つでも偽(FALSE)があればFALSEを返します。
ということは、ANDちゃんが返すのは必ずTRUEかFALSEのどちらかということなんですね!
はい、そのとおりです。
旗を上げるか(TRUE)、上げないか(FALSE)、です。
図では分かりやすいように、ANDちゃんに渡した条件式にTRUEを返すデータのセルを黄色に塗っています。
TRUEが1つでも2つでもFALSEになって、3つすべての時にだけTRUEを返していますね!
このままTRUEとFALSEの表示でも分からないことは無いのですが、
すべて合格なら「合格」、そうでなければ「不合格」と表示されるようにしてみましょう!
条件分岐…ということは、
私の出番ということです。にんにん。
うわぁびっくりした!!
<例で使用している数式>
=IF(AND(C4 >= 10, D4 <= 50, E4 = "あり"),"合格","不合格")
私がTRUEとFALSE、どちらをIFちゃんに渡すかで、IFちゃんの返す結果が変わります。
真(TRUE)の書、偽(FALSE)の書、ですね!
キュウさん、ANDちゃんの凄さ、わかりましたか??
はい!
条件すべてを満たしているかどうかTRUEかFALSEで返してくれるので、IFちゃんとの相性が抜群ですね!
ORちゃんのことも使えるようになってくださいね。
ANDとOR、どちらかではなく両方使えるととても幅が広がります。
さすがANDちゃん、良いこと言う!
それでは次の記事ではORちゃんに活躍してもらいましょう。
よろしくお願いします!
まとめ
満場一致が大好きなANDちゃんを紹介しました。
記事の中で紹介しました通り、IFちゃんとの相性は抜群ですが、その他の用途でも大活躍します。
一方のORちゃんは一つでも真(TRUE)なら真という、おおらかとも見える判定です。
次の記事でANDちゃんとの違いも含めて紹介しますので、是非読んでみて下さい!
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