はじめに
IF関数を使った条件分岐はマスターすると処理の幅がぐんと広がります。
もう何でもできちゃうと思えてきます。
そんなIF関数をさらに使いやすく、幅広く使えるようにしてくれるのがAND関数、OR関数です。
複数の条件式が返す真偽(TRUEとFALSE)の状態によって返す真偽が変わります。
この記事では擬人化キャラクターを用いて、OR関数の機能についてかんたんに解説します!
エクセル関数擬人化 ORちゃん
さて、お約束どおりORちゃんを紹介しますよ!
ANDとOR、両方を知ることで条件分岐の真髄に近づくことができよう。
よろしくおねがいします!
私は与えられた論理式のうち、ひとつでも真(TRUE)なら旗を上げて真(TRUE)を示します。
ANDちゃんは全て真(TRUE)のときだけ真(TRUE)を返すんでしたよね。
ふたりの判定は全然ちがいますね!
この判定の違いを理解することが大事なのです。
早速例を見てみましょう。
<例で使用している数式>
=OR(C4 >= 70000, D4 = "プラチナ", E4 >=10000)
この表はプロモーション資格基準を一つでも満たしているかどうかを判定している表です。
ORちゃんに累計購入額、会員ランク、最近の購入の3つが条件を満たしているかどうかの論理式を渡して判定してもらっています。
累計購入額、会員ランク、最近の購入で条件を満たしているセルは黄色で表しています。
一つでも黄色いセルがある顧客IDのプロモーション資格欄がTRUEになっているのがわかるかと思います。
条件に合致するものが1つでも2つでも3つ…全部でもTRUE、全てに合致しないときだけFALSEということですね!
ORちゃんはすぐTRUEを返すんですよ。
ANDちゃんがなかなかTRUEを出さないだけですよ。
まぁまぁ…。
IFちゃんとネストして、ORちゃんが返す結果がTRUEなら「資格あり」、FALSEなら「資格なし」と表示すると次のようになります。
<例で使用している数式>
=IF(OR(C4 >= 70000, D4 = "プラチナ", E4 >=10000),"資格あり","資格なし")
すごい、条件分岐の幅がぐっと広がりましたね!
これぞ我らの真の力…。
さらに、先程のプロモーション資格の条件をすべて満たす場合、つまりAND条件にした場合を付け加えて見てみましょう。
<例で使用している数式>
=IF(AND(C4 >= 70000, D4 = "プラチナ", E4 >=10000),"資格あり","資格なし")
ANDちゃんとORちゃんの判定は、全てがTRUEの時と、全てがFALSEの時に同じになるんですね!
意見が一致することだって、ありますよ。
そうだそうだ~!
条件分岐で複数の条件式を扱うのに、ANDちゃんとORちゃんが大活躍することがよくわかりました!
ANDちゃんやORちゃんが得意な判定を、IFちゃんだけでやろうと思うと結構たいへんだと思いますよ~。
それはまぁ、そうですね…。
あまり想像したくはない…。
大丈夫、大丈夫。
一緒にやろ。
3人揃えば怖いものなしですね!
登場人物紹介
キュウです。
経理初心者、エクセルは学校で少し触ったことがある程度です。
早く知識を身に着けて役に立てるようになりたいです!
シノです。
簿記の資格を持っていて、経理歴数年程度です。
経理業務をやっている内に、エクセルに夢中になってしまいました!
まとめ
2記事に渡って、ANDちゃんとORちゃんを紹介しました。
正直なところ、筆者はANDちゃんとORちゃんのことを関数だと思っていませんでした。
「=」とか、「>」とかみたいに計算に使う記号と同列の存在みたいに思ってました。
なんといいますか、そのくらい関数の計算の根幹、基礎的なイメージです。
それだけに代用が難しく使う機会も多いと思います。
Twitterでビジュアル公開した際に気付いてもらえて嬉しかったのですが、
ANDちゃんとORちゃんの髪の毛のデザインは「ベン図」になっています。
ANDとORの説明をするのに記事中にベン図が出てこないのも淋しいので後日加筆したいです。
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