はじめに
Excelの数式内部にコメントを残したい時にN関数を使うというテクニックがあります。
コメント機能といえばセルに付けるコメント機能がありますが、今回紹介するのは数式の内部に数式としてコメントを残す方法です。
N関数単体だと数値を返す数式限定になりますが、T関数と組み合わせるとテキストを返す数式にもコメントを残すことができます。
プログラミングでいうところのコメントアウトのようなことができるエクセルのテクニック、興味のある方はぜひご覧下さい!
数式の内部にN関数を使ってコメントを残す
今回はExcelの数式の内部にコメントを残す方法を紹介します!
コメントが残せると何か良いことがあるんですか?
プログラミングだとコードにコメントを残すことがあります
自分のための備忘録や、他の人のための注意事項が残せます
ただ、Excelの数式にコメントを残すのは一般的ではないですね
今まで一度も見たことないのはそういうことなんですね
はい!
ですので、気楽に聞いてもらえればOKです!
では画像を見てみましょう~!
<例で使用されている数式>
=PRODUCT(C5,D5)+N("単価と販売数量の積")
数式のN関数に入っている部分がコメントになっています
C列とD列の掛け算は単価と販売数量の積ですよ
というコメントなんですね!
その通りです
この方法はN関数の引数が文字列のとき0を返すことを利用しています
1,000+0 は 1,000 ということですね!
ということは数値を返す数式じゃないと使えない…?
よく気付きましたね
その通りです
文字列を返す式の末尾に+N関数を加えるとエラーになりますし、
+を&にすると文字列の最後に0がついた文字列になっちゃいます
でも大丈夫!
文字列を返す式にも、コメントを残す方法はあります!
その方法を紹介しますね!!
は、はい!
(どこで使うんだろう…)
<例で使用されているコード>
=LEFT(B3,3)&T(N("商品コードの先頭から3文字"))
LEFTが文字列を返す数式にコメントを入れています
引数に数値を渡すと空白を返すT関数の働きを利用した
N関数とT関数のネストです!
N関数が0を返して、その0をT関数が空白にしている…
&を使った文字列と空白の結合だから、
もとの文字列を保っているということですか!?
そうです、面白いでしょう!
N関数コメントを利用した遊びコメント
数式には条件はありますが改行と空白を入れることができます
これをN関数を使ったコメントに応用すると…
ブーン…!?
こんなお遊び的なこともできますよ、ということです
そうですねえ、箇条書きとか便利なのかもしれません…
たしかに、改行ができるのなら箇条書きは見やすそうですね!
やはり一般的な方法ではないので、
読んでもらいたいコメントはしかるべき機能を使いましょうね
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わかりました!
こんなことができるなんて、エクセルって面白いですね!
おわりに
かなり寄り道てきなテクニックを紹介しました。
きっかけはTwitterで見かけた海外ブログのExcelTipsでした。
N関数でコメントを残す…?意味が分かりませんでした。
改行やスペースを組み合わせるとかなり自由な記述ができますが、インデントなどもっと実用的なことに使うべきでしょう。
今回紹介した例では数式の末尾にコメントを付けていましたが、頭に付けて以下に続く数式の意味をコメントとして残すというのも良いかもしれません。
末尾につけているとコメントの存在に気づいてもらえない可能性もありますしね。
N関数はコメント以外に論理式を0と1の数値に変換してもらうためによくお世話になっている関数です。
いつかそっちの使い方についても記事にしてみたいと思っています。
もちろん、擬人化キャラクターも…!
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
当ブログはエクセル関数の擬人化キャラクター記事をメインコンテンツとしています!
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コメント
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