はじめに
Excelのシートに入力した数式が引数に設定したセルを変更したにも関わらず結果が更新されない、その上自分では何もExcelに変更を加えた覚えがない場合は計算方法が勝手に手動計算になってしまっている可能性があります。
もちろん、計算方法をリボンから自動計算に変更すればそれ以降は問題なく数式の結果が更新されるようになります。
それでも勝手に手動計算になる仕組みがわからないと何となくスッキリしないという方もいると思いますので、この記事では原因について解説したいと思います。
Excelが勝手に手動計算になってしまう仕組み
まずは図を見てみましょう
これたまに起きて困っていたんですよ
こういう仕組みだったんですね…
それは大変でしたね…
私も最初になったときはExcelが壊れてしまったのかと思いました。
この図を見ると、
計算方法が手動になっているExcelファイルが最初に開かれると、
1つしかないExcelの計算方法が手動になって
それ以降に開いたファイルは手動計算になってしまうのですね。
そうです！
ファイルの設定が自動計算でも、開いたときのExcelの設定が反映されて手動計算になります。
この流れで自動から手動になったファイルを上書き保存しても、
ファイル自体が手動計算になるわけではないのですね？
そうですね、Excel2013以降では
ファイル自体の計算方法は上書きされないようです。
なるほど…しかしこれは…混乱しますね。
そうですね、ファイルとExcelの計算方法について把握していないと、
勝手に手動計算になってしまって混乱すると思います。
こういうケースだと、リボンの数式タブから
自動計算にすれば良いのでしょうか。
はい。
その他の対応としては一旦Excelを閉じて、
対象の自動計算のファイルを開き直す、ですね。
図の例のファイルを2つ開いていて手動計算の状態で
数式タブから自動計算に変更した場合、
もともと手動計算だったExcelファイルも自動計算になりますか？
その考えで合っていますよ。
そしてもともと手動のファイルは自動計算の設定に上書きされるので
保存して再度開くと自動計算になっています。
操作で変更された計算方法は
ファイル自体の計算方法を上書きするんですね。
難しい挙動ですよね…。
設定が手動計算になっているExcelファイルは扱いに注意が必要です。
気をつけます！
おわりに
このExcelの計算方法が勝手に変更される仕様は、実は昔とは変わってしまったようなんです。
Twitterで相談したところ、Excel2013から「MDI(MultiDocumentInterface)」から「SDI(SingleDocumentInterface)」に変更されたことが原因ではないか？と教えて頂きました。
そういえば、私が勝手に計算方法が変更された状態でExcelが保存されて困っていたのはExcel2010を使用していた時だったので、これで合ってるんだろうな～と思っています。
詳しい情報をお持ちの方は、是非教えて頂けますと嬉しいです！
【外部リンク】Excelの計算方法の決定について|Microsoft Docs
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました！
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