はじめに
エクセルで数式を入力しているとエラーを処理しなくてはならないケースに遭遇します。
(VLOOKUP関数、MATCH関数が検索対象を見つけられない、0で除算しているなど)
対象の数式の結果がエラーなのか、正常なのかを知りたい場面で役立つエクセル関数がISERROR関数です。
この記事ではISERROR関数の機能や使い方について擬人化キャラクターを登場させて簡単に解説します。
エクセル関数ISERROR関数擬人化
登場人物紹介
キュウです。
経理初心者、エクセルは学校で少し触ったことがある程度です。
早く知識を身に着けて役に立てるようになりたいです!
シノです。
簿記の資格を持っていて、経理歴数年程度です。
経理業務をやっている内に、エクセルに夢中になってしまいました!
キュウさん難しい顔してますね
どうしたの?
エクセルの数式がどうしてもエラーになってしまって
SUM関数で合計が表示できないんです
でも、この式は毎回必ずエラーになるわけではないんですよね…
なるほど
そんなときは数式の結果がエラーになるかどうか調べて、
エラーだった場合エラー値(#VALUE!、#N/Aなど)ではなく、
0や空白などSUM関数が無視できるものを返して欲しいですよね
そうです!まさしくそのとおりです!
そういった要望を叶えるIFERROR関数という関数がありますが、
これはISERROR関数とIF関数を組み合わせた関数と言うことができ、
ここではエラーかどうかの判定のみを行うISERROR関数について、
擬人化キャラクターに登場してもらって解説します!
私は風紀委員、ISERROR関数です!
数式が校則違反(エラー)かどうかを判定して
論理値(TrueまたはFalse)を返します!
論理値…って何ですか?
TrueとFalseの2つからなり、必ずどちらかの値をとります。
Trueは日本語で真・真実の・正しいという意味で、
Falseは偽・偽りの・誤ったという意味です。
値、セル参照を返す関数はありましたが
論理値を返す関数は初めてでしたね。
下の図を見て下さい。
例えばセルに「=10>5」と入力すると式が評価されてTrue、
「=10<5」と入力すると評価はFalseになります。
このようにある数式、この場合はセルに入力された数式が、
TrueとFalseどちらなのかを表す時に使われます。
ちょっと癖がありますが、慣れていきましょう!
はい!
頑張って覚えます!
それで、
ISERRORちゃんが校則違反かどうか判定する対象は数式ということですね?
そうですね、数式をよく扱います。
渡された数式がエラーならTrue、そうでなければFalseという風に
論理値を返すのが風紀委員である私の仕事です!
今言った通りですので、特段ほかに述べることはありません。
まあまあ!ちょっと図を見てみましょうか!
この図ではG列に入力されたISERRORちゃんがF列の数式を判定して、
結果がエラーならTRUE、そうでなければFALSEを返しています。
10÷2=5はエラーではない普通の計算結果だから
判定はFALSEなんですね!
ここで注意が必要なのは、TRUE(真)とFALSE(偽)のイメージと
ISERRORさんの判定TRUE(エラーのとき)、FALSE(エラーでないとき)が混乱しやすい点です。
ISERRORちゃんの働きをしっかり理解して仕事を頼みましょう。
が、がんばりますっ
あとは他の関数が使われた式、
図の5行目の例で言うとVLOOKUPの検索結果を
テストして判定することもできます。
これは・・・左の表の検索対象セル範囲B2:B5に
検索値「ぶどう」が存在しないので#N/Aのエラー、
私が返す判定はTRUEです。
#N/A・・・
気分が悪いです・・・
大丈夫?
何とかしてあげたいのは山々ですが、
私の役目はエラーかどうかの判定までなので
これ以上は何もできません・・・。
エラー判定という風紀委員のお仕事以外はできないということですね。
そうですね、冒頭で言ったように
もしもエラーになったらどうするか、というのはIF関数のお仕事です。
エラーの数式を渡されることが少なくないのですが、
エラー判定から先のことは私にはできません。
IF関数の協力が必要になります。
もしくはIFERRORさん…あの方はエラー判定から
その後の処理まで一人でこなす風紀委員長です。
エクセル関数は自分の役割をしっかり守っているんですね。
そういう関数ちゃんたちの役割をどう使い、
どう組み合わせるか、腕のみせどころですね!
まとめ
この記事ではISERROR関数について擬人化キャラクターに登場してもらって解説しました。
筆者は実務でISERROR関数とIF関数の組み合わせでエラー時の処理分岐を行っていた期間が長く、IFERROR関数を知ったのはつい最近のことでした。
IFERROR関数は非常に便利な関数なのですが、ISERROR関数の結果がTRUEになる時にどうするかを指定できる関数と考えると理解しやすいと考え、敢えてISERROR関数単体について取り上げました。
数式をセルに入力した時点で結果がセルに表示されるので単体での使用は滅多に無い(筆者は一度もありません。もしこんな使い方をしたという例がありましたら教えて下さい。)関数ですが組み合わせでは凄い効果を発揮します。
少しでも関数を身近に感じて頂けたら幸いです。
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