はじめに
エクセルで資料作成を行っていると、式の結果がエラーになる場合には別の値や式の結果をセルに表示したいと思ったことがありませんか?
そんな時はIFERROR関数を使うととても便利です。
また、少々関数式が長くなりますが、IFERROR関数の登場前にはIF関数とISERROR関数の組み合わせで上記の動作を実現していました。
この記事では擬人化キャラクターを登場させて、初心者の方にも分かるように図を使ってIFERROR関数を解説します。
最後まで読んでいただけますと幸いです!
エクセル関数IFERROR関数擬人化
キュウさん、この間作成したエクセル資料はIF関数を上手に使えていましたね!
ありがとうございます!
難しいエクセル関数ですけど使えるととても便利です!
ISERROR関数との組み合わせや、IFERROR関数について教えても大丈夫そうですね。
IFERROR関数・・・!
IF関数を便利に使えるキュウさんならきっと使いこなせますよ!
さて、擬人化キャラクターに登場してもらいましょう!
IFERRORさんは風紀委員で、エラーを見逃さないしっかり者ですよ!
あれ、まだ来ませんね・・・。
定刻まで時間があったので、VLOOKUPの#N/Aを処理していました。
私はIFERROR関数です。
エラーが出る数式に対して、校則に基づきしかるべき処置を行います。
確かISERRORさんはエラーかどうかの判定はできるけど、そこから先は管轄外とのことでしたよね?
そうです、よく覚えてましたね。
IFERRORさんはそこから更に踏み込んでエラーの時に指定された値や数式の結果を返してくれるんです!
IFERROR 判定式が正常のとき
私の仕事を説明しますので、下の図をご覧ください。
図の例は評価式としてVLOOKUPがリストから「バナナ」という文字を探して左から二番目の単価を返す式を与えられた状態です。
表の中に「バナナ」があるので、式の通り単価の130をセルに返して表示しています。
IFERRORさんがいるのはセルE4ですね。
はい。私は評価する式と、その式がエラーになった時の値や式を引数として与えられています。
評価する式がエラーでない、つまり正常な時には評価する式の結果をそのまま返します。
そのフローならIFERRORさんが評価する式が
エラーでも正常でも#N/Aなどのエラー値を返すことはありませんね。
ええ、ただしエラーの時に表示することになっている数式がエラーの時はさすがに面倒見れませんが・・・。
なるほど・・・
この「評価する式」と正常の時に「結果を返す式」を一回伝えるだけで良いのがIFERRORさんの凄いところです。
図に戻って説明します。
図のセルE4とセルE5は同じ意味の数式です。
セルE5はIFとISERRORのネストです。
ネストはMATCHさんとINDEXさんも得意ですね。
同じVLOOKUPの式をISERRORがエラーがどうか評価する用と、
IFがISERRORの結果がFALSE(エラーではない=正常)の時に結果を返す用で
2度記述する必要があります。
当然ですけど、式が長いですね・・・。
そうですね。
ただ、私の仕事を理解する上では役立つ例です。
ISERRORが扱う評価する式とIFが扱う結果を返す式を一度に指定できるのが私の強みです。
IFERROR 判定式がエラーのとき
エラーになる例も見ておきましょう。
下の図をご覧ください。
私は与えられた式がエラーになる可能性がある場合に仕事を貰います。
そのため、式がエラーになった時の動きこそが大事なのです。
なるほど、エラーがあらかじめ想定されているケースもありますもんね。
図の例ではVLOOKUPは表から「ぶどう」を探しますが、存在しないのでエラーを返します。
私はエラーならば「エラーです」という文字列を返すように指示を受けているのでセルにその通り返します。
式は長いですが、IF関数とISERROR関数を用いた式の
計算過程は参考になりますね。
こんなに短い式で複雑なことができて凄いですね・・・!
引数が少ないというのは、仕事が限定的とも言えます。
私が扱えるのはエラーか否かの分岐に限定されています。
風紀委員の活動が学校内に限定されるようなものですね。
限定的だけど、需要のある機能ということなんですね!
使えそうな業務に遭遇したら調べながらでも良いので使ってみましょう!
ただし、注意点もあります。
エラーというのはユーザーに異常を教えてくれるエクセルの機能とも言えます。
エラーだった場合に『””(空白)』を返すようにIFERRORさんに伝えている場合など異常に気づけない可能性があるので十分な注意が必要です。
エラーが出るのには理由がありますもんね・・・
IFERRORいますか・・・?
また#N/Aが出そうなんですけど・・・
またアナタですか・・・。
まとめ
IFERROR関数の機能、使い方についてご理解いただけましたでしょうか。
筆者はIFERROR関数の存在を知らず、長らくIF関数とISERROR関数の組み合わせによる書き方をしていました。
長い数式を書いていたことになりますが、IFERROR関数が何をしているのかを理解するのには非常に役立ったのではないかと思っています。
IF関数、ISERROR関数、ネスト構文など色々な知識が必要であり複雑な関数だという印象です。
その分、VLOOKUP関数がマスタにない検索値を検索する場合や0での割り算になってしまう場合に発生するエラーを捕まえて処理に誘導できるので非常に強力なエクセル関数です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
IFERROR関数 旧イラスト
イラストを差し替えましたが、以前のイラストも気に入っていたので残しておきます。
コメント
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