はじめに
TRUNC or INT !!
せっかくのハロウィンなのでエクセルでTRICK or TREAT的なことを言ってみたかっただけです…。
数字をまるめるTRUNC関数とINT関数は関数擬人化キャラクター記事で紹介したROUNDDOWN関数と似た働きをする関数ですが、挙動に若干の違いがあります。
この記事ではTRUNC関数とINT関数の違いについて、解説します!
数値の小数点以下を切り捨てる関数 TRUNC関数とINT関数
数値の小数点以下を切り捨てた整数を求めるのに使われるのが
TRUNC関数とINT関数です
今日はこの2つの関数の違いについてお話します
以前ROUND関数、ROUNDUP関数、ROUNDDOWN関数の
擬人化ちゃん紹介で四捨五入や数値の丸めについて教わりましたね!
ROUNDDOWN関数の第2引数を0にすれば
0桁の切り捨てなので小数点を切り捨て整数が得られますね
それではTRUNC関数、INT関数、ROUNDDOWN関数に同じ数字を渡して結果を見てみましょう!
<例で使用されている数式>
TRUNC関数
=TRUNC($B5,0)
INT関数
=INT($B5)
ROUNDDOWN関数
=ROUNDDOWN($B5,0)
渡した数値が正の数のときは3つとも同じ結果なのに
負の数のときはINT関数だけ結果が違いますね…
そうなんです!
小数点以下切り捨てで知られるINT関数ですが、
機能としては『渡された数値以下で一番大きい整数を返す』なんです
『渡された数値以下で一番大きい整数を返す』?
ややこしいですよねえ
図を用意したので、見てみましょう!
1.5のときは1.5より小さい整数の中で最も大きな1を返します
そして-1.5のときは-1.5より小さい整数の中で最も大きな
-2を返す、ということなんです
図で言うと、対象数値よりも右側ということですね!
たしかに、
数値がプラスの時もマイナスの時も矢印が右に向かっていますね!
ただ小数点以下を切り捨ててくれているわけでは無かったんですね、
勘違いしていました
マイナスの小数点切り捨てをする機会には滅多に遭遇しないかもしれませんが、ぼんやりとでも覚えていればミスを回避できるかもしれません
対してTRUNC関数とROUNDDOWN関数は気持ち良い切り捨てっぷりですね!
右手で小数点以下を隠しただけのような分かり易さがあります
それではTRUNC関数とROUNDDOWN関数に違いは無いんですか?
第2引数での桁数指定ですかね~
TRUNC関数は省略したら整数部分で切り捨てですが、
ROUNDDOWN関数は桁数指定を省略できません
エラーになっちゃいます
TRUNC関数は整数を得るのに使うのが前提な感じですね
整数にするという意味ではやはりINT関数だと思いますよ
名前の由来もinteger(整数)なくらいですからね
TRUNC関数はtruncate(切り捨てる)なので、
やっぱり切り捨て特化かなぁ~という感じです
名称にそんな由来があったんですね!
ところでシノさん、
「TRUNC or INT !」って言われたらどう反応したら良いのでしょう
も、もう今日はこのあたりでお開きにしましょう!
また少しExcel関数に詳しくなりましたね、キュウさん!
(無理やり話を切り上げた…)
おわりに
Excelとハロウィンで何かネタがないか…と考えていたら浮かんだフレーズでそのまま記事を描きました。
TRUNC or INT !・・・もっと良いネタは無かったのか、来年に期待しましょう。
個人的にINT関数に比べTRUNC関数はマイナーで知名度が低い印象を持っていますが、手で小数点以下を隠したのと同じ結果を返すTRUNC関数の方が挙動としては分かりやすいのではないでしょうか。
ただ、結果が0に近い整数になるというのは数字を扱う上で癖が強すぎるので、気持ちが落ち着くのはINT関数だと思います・・・TRUNC関数で何か被害があった訳ではありませんが・・・。
それでは最後まで記事を読んで下さり、ありがとうございました!
当ブログではエクセル関数を擬人化したキャラクターによる関数の紹介記事をメインコンテンツとして扱っています!
もしよろしければそちらもご覧頂けますと幸いです!
コメント
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