はじめに
Twitterで販売前から話題になっていたビジネス文書作成方法の書籍を読んだので感想を記事にしました。
経理業務でExcelを使う機会が多く、エクセル関数がそれなりに使えて、エクセルVBAで何百時間と作業時間の削減や付加価値の創出を実現してきた私の目から見た感想が皆様の参考になれば幸いです。
ちなみに、この本を読むとこうなります！
エクセルだけの本ではない
タイトルに「エクセル」が入っているので、エクセル方眼紙で作られた、いわゆる「ネ申エクセル（神エクセル・紙エクセル）」から脱却し、より上手な文書をエクセルで作成しよう！という内容かと思っていたのですが実際はそうではなく、文書作成に適したWordを使いこなせばエクセル方眼紙どころかExcelを使わなくなる！という内容だと思いました。
Excelは柔軟性が高く、使ったことがある、入力するのに慣れている、ソフトを開いたことがある人が多いために文書作成まで担うといったケースが私の努めている会社でも多く見られます。
Wordスキルの低さを思い知らされた
「文書作成にはWordが適している。」「Excelは文書作成に向いていない。」といった情報に触れながらも、WordはExcelではできるアレができない、コレができないと理由を付けてあまり触れてきませんでした。
（さすがにスペースキーで見た目を整えるようなレベルではありませんでしたが）
しかしそれはWordの使い方を調べ尽くした上で言っていたわけではありませんでした。
正直に言って、私の「Wordはアレができないから使ってない。Excel使う。」に対して「いや、Wordでできますよ！」の連続という感じでした。
本書で出てくる悪い例に当てはまる文書にはいくつか心当たりがあり、ExcelファイルからWordファイルに今すぐ置換えたい！という意欲が湧いてきました。
目次に圧倒された
本書は全5章からなりますが、その題は全てタイトルと同じく「やめなさい」調です。
身に覚えのある私としては著者の意気込みに圧倒されました。
細部にみられるデザイン的なこだわり
届いてみて感じたのが細部に見られるこだわりでした。
イラストを趣味にしていたり、カラーコーディネーター2級を所持しているのでどうしてもそういうところが気になります。
カバーデザインはエクセル方眼紙で作られたかのような作りになっています。
※ここでのエクセル方眼紙とはセルが正方形になるよう調整し、またセル結合を駆使することで自由なレイアウトを可能にすることと引き換えに入力のしやすさ、データの集計しやすさを犠牲にしたエクセルシートの意味
サブタイトル『「他人の後始末」で、もうだれも苦しまない資料作成の新常識』はエクセルのセル選択時のような表示になっていて、左と上にある行列の表示がきちんと選択部分だけ暗くなっているんですね。
そして帯にはカバーデザインのエクセル方眼紙を矢印で指してコレに迷惑をかけられているというメッセージ。
また、カバーを外すと表紙と背表紙の厚紙になっている部分がどうも方眼紙っぽい紙質（！）なんですね。
普通の本よりも厚く硬い感じがします。
中身のデザインも工夫が凝らされていて、さすがは文書作成を扱う本という印象です。
今のページがWordに関する内容なのかExcelに関する内容なのかが分かりやすい工夫がされていたり、本文中に出てくる表の左右両端に罫線がなく視覚的にすっきりしています。
まとめ
私がWordの使いこなしがまだまだということもあり、Wordの使い方について非常に学びの多い本でした。
Excelに関しても、VBAに頼っていてあまり機能についてはアンテナを張っていなかったと気付かされました。
ExcelとWordの双方ができることを知り、作成しようとする文書がどちらに向いているのか判断する大切さを学びました。
また、現在ExcelやWordで作られている文書が本当に適切な方法で作られているのかを考えるきっかけにもなりました。
少なくとも私は会社内の文書2件についてExcel作成からWord作成に変えたいと思っています。
尚、本書には前作が存在しています。
本書は前作で物足りなかった人向けと謳われていたのですが、本書でかなり学べてしまった私は前作も読んで基本から身につけた方が良いのだと思います。
タイトルを見てExcelについてしっかり学べると思っていた私にとっては想定外でしたが、Wordについて学ぶ良いきっかけになったと思っています。
もし興味が湧きましたら一度読んでみることをお勧めします。
最後まで読んで頂きありがとうございました！
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このブログでは主にエクセル関数を擬人化したキャラクターを用いた解説記事を扱っています。
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